Hush night


段々ヒートアップする暴力を一身に受け止める。



……兄は、【レイ】という人物のせいで変わってしまった。

人ひとりをこんなにも変えてしまう彼は、どれほどの人物なのだろうと思う。



それからも絶えず【レイ】への怒号を撒き散らしながら、兄はわたしを殴り蹴り続けた。

どれほど時間が経っただろうか。


意識がはっきりしない中、突然ぴたりと兄による暴力が止んだ。



「……あ、俺すげえ良いこと思いついちった」



そこには、いままでにないほど上機嫌な兄がいた。

恐ろしいほどの笑みを浮かべ、わたしと目を合わせた。