Hush night



「……レイ様!」



穂積が不安そうな表情で俺を見つめてくる。

何よりも俺の身体を心配してくれている彼には申し訳ないけれど、こればかりは仕方ない。



「あとできちんと説明するけれど……俺は、うるを助けるために、『獅童組』のトップになった」



あー……こんな話するつもりなかったのに。

ずっと、ずっと、俺だけが知っていればいいと思っていたのに。


でも、それだけじゃ、俺は『獅童組』の頭として情けない。

信頼してくれている彼らのためにも、俺は『獅童組』をも守らなければならない。




「……っ、でも、」


「俺の世界は、うるがいるから回ってる。うるがいないと、何の意味もねえんだよ」



穂積は堪えるようにぐっと黙る。

トップとして、俺の行動は間違えているのかもしれない。


でも、ひとりの人間として、じっとなど出来なかった。