Hush night


「それで、いまうるはどこにいんの?」



早く、早くうるの所へ行かないと。

取り返しのつかないことになる前に。



はやる気持ちを抑え、なんとか冷静に尋ねると、京は一旦スマホを確認して口を開いた。



「三丁目の繁華街の通りにある倉庫に留まっているらしい。ここからは車を飛ばせば15分くらいで行けるはず」


「三丁目の倉庫……」



聞き覚えのある場所。

それは、俺が、……初めてうるに出逢った所。


そして……スイの勢力が溜まっている所。



「レイくん、どうする?」



京が珍しく真剣な表情で聞いてくる。

京は、弾や穂積と違い、危険が伴おうと関係なく、俺がしたいようにさせてくれるつもりなのだろう。


その寛大さに感謝しつつ、口を開いた。



「いまから行く」



傷口が開こうと、どうでもいい。

痛みなんか、感じない。


うるを救い出すには、これしかない。