Hush night





病院のベッドで鎮痛剤を打たれて数分。

ようやく朦朧としていた視界が鮮明になってきた。



「麗日」



呼びかけられ、ふと声がした方を見れば、弾が厳しい表情でこちらを見ていた。

穂積もその横で、弾と同じ表情を浮かべている。


他の組員も数人いて、皆 悲壮な表情で静かに俺を眺めていた。



……どいつもこいつも、辛気くせえ顔。

そうさせているのは俺だけれど、こちとら、じっとなんてしていられない気分だ。


少し痛む背中に注意しながら、よっこらせとベッドから身を起こす。

するとすぐに穂積を含む組員が「安静に!」と止めに入ってくるのだから過保護だ。



「そんな痛くねえから大丈夫」



そう言い放てば、組員はぴたりと動きを止めた。

俺のことよりも大事なことが山ほどあるんだけど……と思いつつ、何か言いたげな弾を見る。