Hush night


角度を変えて何度も重ねられる唇。

終いにはグッと舌をねじ込んできて、さらに深い奥へと誘われてしまう。


「……っ、れい、ひ」


息も絶え絶えでなんとか声を振り絞る。


また、溺れてしまう。

頭の中を溶かされて、再起不能にさせてくる。



それでも流されるわたしは、従順で仕方ないんだと思う。


苦しくて、息が出来なくて、弱い力で麗日の胸板を叩いて訴える。

彼はそんなわたしを一瞥したのに、わざと首を傾げて、わたしが何を訴えているのか分からない振りをしてくる。


……狡猾だ。

逆らえない、逆らわない。


少し間が空き、慌てて酸素を吸い込む。

荒い息を繰り返すわたしに、麗日は慈悲なく笑って口を開いた。




「へたくそなうるに、教えてやってんの」


「……も、むり、」


「んーん。もうちょい頑張ろーな?」