「でも……わたし、関係、ないから」
昨日、聞こえてしまった声が頭の中で反芻されて、弱気になる。
組の人たちがわたしを疑っていることを知って、足が重くなったのが7割。
麗日の邪魔になりたくないのが3割。
わたしがいることでトップである麗日にも疑いの目がかかったら、後できっと後悔する。
そうなる前に、予防線を張っておくべきだ。
「関係ないからなんなんだよ。俺はうると一緒に行きたい。それだけじゃだめなわけ?」
……う、狡い。
元気のない子犬のように萎れてしまう麗日に、「やっぱりいく」と言ってしまいそうになるのをぐっと堪える。
ここで我慢できなければ、意味がない。
「……ここで、待ってるよ」
「本当に?」
「うん……ほんとだよ」



