「ここで、……待っておきます」
すると「おっけ」と軽く了承してくれた弾さんは。
「麗日が遅かったら俺がうるちゃん連れて帰ろーっと」
……と、意味のわからない発言をして麗日の反感を買ってしまう。
「は? だる、お前ら何? 俺のこと苛つかせる天才なわけ?」
「麗日の感情動くのうるちゃん絡んだ時だけだし、扱いやすくて助かるわ」
悪態を吐きながらも、麗日は書類確認の速度が速くなっている。
……弾さんの効果抜群かも。
そうして20秒ほど沈黙が続いた後。
紙の束を弾さんに放って、麗日は平然とわたしの肩を抱いた。
「でもごめんな、うちの子は他の男に尻尾振らねえからさ?」
そうしてわたしを引きずってエレベーターに乗る麗日に、弾さんと京さんは常々の苦笑いを浮かべているのだった。



