Hush night


「いままで女になんか目もくれなかった奴だと思えないわ」



弾さんは麗日の背中を軽く叩き、そんなことを言う。

麗日は全く表情を変えずに、一室の奥の方へと歩いて行ってしまう。



「女ってか、人間がそもそもそんなに好きじゃねえし」


「レイくん、それは俺らにも被害が及ぶ発言じゃん」


「しょうがねえ。本当のことだから」


「……この冷徹無慈悲のレイくんを射止めたうるちゃん、凄いわマジで」



3人でわたしの噂話(聞こえているけれど)をするのは萎縮するからやめてほしい……。

誰かの口からわたしの名前が出るのは苦手だ。



だけど、麗日は別。

悪いように言うわけではなく、ただ守ってくれるためにわたしを話題にしているから。