Hush night


麗日を放って、ふたりで仲睦まじく喋っている京さんと弾さん。

弾さんが麗日以外と砕けた調子で話しているのを初めて見たから、少し意外だった。


京さんはかなり人たらしな雰囲気がある。

情報屋だからかもしれないけれど、なぜか何でも受け止めてくれるオーラがあるのだ。


麗日や弾さんとは明らかに歳が離れているけれど、対等に話せているのは凄いと思う。

それくらいお互い信用しているのだな……と感激しつつ、会話を見守ることに徹した。



「あのさ、いつまで俺の悪口大会するわけ?」


つまらなさそうに、麗日は口を挟む。

すると、弾さんは片眉を上げ、首を傾げた。



「悪口っていうか、世間話みたいな?」

「そ?」


「麗日が変わったな、ってことだよ」

「まあなんでもいいけど」



「……ほんっと、この子のこと以外には省エネだな」



弾さんにちらりと目を向けられ、ドキッとする。


弾さんは以前よりは優しい視線を向けてくれるけれど、それでもやっぱり緊張する。

見透かすような視線は、相変わらずだ。