そして突如、体が宙に浮いた。
……っ、え?
わたしの腰あたりを両手で支え、いとも簡単にわたしを持ち上げる彼。
ひょいっと、唖然としているわたしを軽々と持ったと思えば、何事もなかったかのように自分の膝の上に乗せた。
……え?
「……軽すぎ、細すぎ」
そのままわたしに腕を回し、抱きしめてくる彼に戸惑いが浮かぶ。
弾さんには少し触れられただけでダメだったのに、彼は全然平気だった。
むしろ、慣れない人肌にもっと触れたくなってしまう。
じっと大人しくしているわたしに、彼は美麗に微笑んだ。
「うち着いたら、栄養あるもん食えよ」



