Hush night



絶対に、ばかにしてる。

慣れていないわたしを、揶揄っている。


下アングルで見られているというのも嫌だし、早く退きたいのに全然身体が動かない。

麗日はそんなわたしを嘲笑うように、あっさりと身を翻し、体勢を逆転させた。


気づけば、わたしの上には美麗な彼。

愉快そうに微笑む表情を見れば、いつだって余裕なのだなと癪に思ってしまう。



「クールな顔して、実は全然慣れてないってのが刺さるんだよな」


「……」


「俺だけに懐いてるのもヤバいし」

「……懐く、」


わたしは猫だとでも思われてるんだろうか。



「もういっそ俺とうるだけの世界でいいのに」