Hush night


「ちょっとだけ寝ようか」



なんもしないから、と揶揄うように付け足す麗日に拗ねたくなる気持ちを抑えつつ、こくりと頷いて側に行く。

麗日の前に立つと、途端に彼はわたしの腰にぎゅっと巻き付いてくる。


あまりの力の強さにバランスを崩してしまい、麗日の上に覆い被さった。


ベッドに倒れた麗日をおそるおそる見下ろすと、じっと下からわたしの顔を見ている彼。

そんなに見なくても……いいのに。



しばらく沈黙した後、麗日は何やら呟く。



「上に乗られんのも悪くないかも」

「な、んの話……」


「ん、こっちの話」



また破廉恥なこと考えてる……と呆れながらも、こっちはこっちで恥ずかしさに耐えられなくなってくる。


わたしが……彼を襲ってる、みたい。

そんなんじゃ、ないのに。



「あれ、うる固まっちゃった?」


硬直して身動きが取れなくなったわたしに、麗日はクスッと笑う。