甘い言葉をわたしだけに囁いてくれる彼は、今日も今日とて美麗だ。
「れいひ、……ちょっと、いひゃい」
つねられて少し痛いと伝えると、麗日は慌てて「ごめんごめん」と手を離した。
「てか、うるちょっと痩せた?」
わたしの頬に触れていたのは、肉感を確かめていたのか。
そう思うと複雑な気分だったけれど、その言葉にドキッとする。
「……そんなこと、ない」
わざと目を逸らして否定する。
どうして彼はわたしの変化をすぐさま分かってしまうのだろう。
「ある。最近抱きしめたとき、ちょい柔らかくなったなーって思ってたとこだったし」
「……それは、褒めてるの?」
「あたまえ。だって俺、抱き心地良いほうが好きだし」
「……破廉恥、」
「んなことねえよ。男だから仕方ねえの」



