穂積さんの冷徹な言葉に、会議に参加している者たち全員に突如緊張感が走った。
舐め回す様にひとりひとりの顔を見回す者たちは、疑いの目が滲んでいた。
そういう視線には……心底うんざりする。
「以前お会いした時にもお話しました通り、最近になってかなり情報漏洩が目立ちます」
至って冷静に、穂積さんは続ける。
会議中の皆がお互いの腹を探る様に見つめ合っている空気が息苦しくて仕方ない。
「……今回組員が襲われたのも、その情報の漏れが原因、ということです」
穂積さんの言葉を付け足すように、京さんが麗日を見つめる。
京さんの瞳には何処か躊躇いが浮かんでおり、意図を読み取れなかった。



