Hush night




数日が経ち、『獅童組』会合の日になった。

前回の会合から約1ヶ月経ったことに驚きを感じる。


時の流れは早い。

麗日に出会ってからもう1ヶ月半か……と想いを巡らせていると、穂積さんが立ち上がった。



「以前の事件について、詳しく京さんの方から報告がある様です」

「わかった。京、頼む」



いまは現在進行形で会議が進んでいる。

前回と同じく麗日の近くに座らせてもらっているわたしは、もちろん場違い極まりない。


萎縮しながらも、麗しく礼をした京さんに視線が惹きつけられる。


「怪我を被った組員は、やはり推測通り、スイさんの参謀に襲われたようです」


そう報告し、京さんは麗日を見据えてさらに続けた。


「何より組員の言葉を借りると、『自分達は待ち伏せされていて、まるで全ての行動を把握されているようだった』……とのことです」

「……そうか」



麗日が静かに相槌を打ち、そこでスッと挙手したのは穂積さんだ。

会議の発言権は、主にこの3人に偏っているのだろう。


麗日の許可を得て、穂積さんは再度立ち上がって口を開いた。



「レイ様。これはどういうことか……勿論分かっていらっしゃいますよね」

「……ああ」




「つまり、
────情報を流している輩が、『獅童組』に潜んでいると言うことです」