Hush night



「そばにいるだけで、充分なんだよ。うるが笑顔になるためなら、俺はなんだってやる」

「……れいひ、」


「うるを傷付ける奴は誰であっても赦さねえし、うるを泣かせた奴はうっかり殺してしまうかもしれねえ」



全く冗談を言っている雰囲気ではない。

わたしを貫く瞳が、その言葉の真実味を帯びていた。



「うるが嫌だと言っても、離してやれねえと思う。そんな自分が、最近本気で怖ぇの」



少し不安げに揺れた麗日の瞳に、胸が痛くなる。

これほどまでに麗日の心を奪ってしまったわたしは、どれほど罪深いのだろう。



真っ直ぐな言葉が、瞳が、嬉しくて仕方ない。

こんなに大きな愛を向けられたことがなかったわたしには、至極勿体ないと思った。