Hush night



麗日は「しょうがねえなあ」と言いながら、天邪鬼のわたしの腕をグイッと引いた。

その勢いで麗日の胸に飛び込んでしまい、必然的に抱きしめられる。



トクトクと規則正しい鼓動が聞こえてきて、妙に安堵した。

麗日の温かい体温も相まって、本格的に眠くなってくる。


堪えきれずに彼の胸でうとうとしていると、揺さぶって起こされた。



「もう寝んの?」

「……、うん」


「ちょっと不完全燃焼なんだけど、俺」

「…………?」


「んーやっぱ、なんもない。寝るわ」



諦めたように、わたしを自分の腕の中に収めたままベッドに倒れる麗日。

ぎゅーっと抱きしめられて、少し苦しい。


でも、その苦しさが丁度良い。