忠実にこくりと頷けば、麗日は満足そうに微笑んで部屋を出て行った。
途端に怖いくらいに室内が静かになり、麗日がいない冷めたベッドに潜り込んだ。
寝ようと思っても、寝付けない。
……麗日に何かあったらどうしよう。
もし、帰って来なかったら……。
考えれば考えるほど恐ろしくなり、バクバクと心臓がうるさくなる。
この世界を生きている限り、命は保証されていない。
それはわかっているはずなのに、身近な話になると途端に怯えてしまう。
いままで、わたしはいつ死んだって構わないと思っていた。
誰が傷つこうと、どうでも良かった。
それなのに……こんなにも身を案じてしまう人に出逢うと、生きることへの執着が生じてしまうんだと気付く。



