Hush night



ひやりとした手が衣服の中に潜り込み、思わず唇を噛む。

それに気づいた麗日が、「なんで声我慢すんの」と可笑しそうに言う。


……この人は意地悪だ。

わたしのことを揶揄って楽しいんだろう。


麗日みたいに慣れてないんだってば……と不機嫌になりたい気分を抑えつつ、彼からふいっと目を逸らした。



「ごめんって」



……口先だけの謝罪なんていらないんだから。

ずっと目を逸らしたままでいれば、麗日は今度こそ慌てたように、わたしと目を合わせようと必死になる。



「うるが可愛くていじめたくなる気持ち、わかって」