麗日の謎の自信と、森さんのため息。

ふたりの様子を見ていると、どうにも麗日の運転が凄く不安なものに思えてくる。


……麗日が運転する姿は見たいけれど、やっぱりしばらくは森さんにお任せしよう。


心の中で誓っていると、麗日は拗ねたようにわたしと視線を合わせてくる。



「なあ、うるも俺の運転してる姿見てえよな?」

「……う、うーん、」


「…………気遣わせたわ。ごめん、うる」



しょぼんと肩を落とす彼は、普段よりもうんと幼く見える。

少し可愛いな、と思いつつ、ふるふると首を横に振った。



「楽しみに、……してるね」



小さくそう言えば、すぐに麗日は嬉しそうに口角をあげた。