「お、お目覚め?」
ぼーっとしていると、心地いい低い声がわたしの耳をくすぐった。
危険な雰囲気を醸す彼からは想像出来ないような、柔らかい声。
当たり前のように近くにいる彼を認識し、ぼんやりとする意識の中で思う。
……どうやら、ほんとに【レイ】に拾われてしまったらしい。
不思議と抵抗する感情なんてまったく湧かなくて、むしろ何故か安心感が強かった。
ぱちっと目を開け、声がするほうを見つめると……目の前には彼の綺麗なお顔のドアップ。
あまりに美しすぎて一瞬息が止まる。
見つめる瞳が、さっきの行為を鮮明に思い出させる。
「なっ……」
びっくりして起きあがろうとするけど、そうするとさらに彼に接近してしまうから叶わない。



