Hush night



「……残り、あしたのお昼、食べるね」

「おう。ありがとな」



嬉しそうに笑みを見せてくる麗日に、じーんと心が温まる。

わたしの言葉ひとつで喜んでくれる人。


会話が楽しくて、ずっと同じ時を共有していたい人。



「明日の夜は何作ろっかな」


そう呟いている麗日の隣で、お皿をラップに包んで、冷蔵庫に入れた。


台所にふたり並んで立つと、どこか不思議な気分になる。


洗い物はいつも『うるの手が荒れるの無理』と言って、一切させてくれないから、わたしは麗日が洗ってくれたお皿を拭く係に徹している。

彼に出会って、優しさに甘えることを学んだ気がする。


拒否してばかりじゃ、相手にも申し訳ない。

それを気づかせてくれたのは、他でもない麗日だ。



「なんかこれ、夫婦みたいじゃね?」


麗日に渡された、洗い終わったお皿を一生懸命拭いていると、彼は揶揄うようにそう言った。