湊月くんの甘い溺愛に困っています

「あぁ……あれね。うん、確かに言った」


あれ?思っていた反応とは違う…?やっぱり嫌だったの?


「ごめんね。今離れるから」


腕を離して彼に背中を向けた。拒絶されたと思ったわたしはその場から離れたくて仕方なかった。もう走ろうとした瞬間、湊月くんはわたしの肩を抱いた。


「離れないでよ。いや、今のは俺が悪かった。素直に言えば誤解を与えなかったのに」

「誤解?それって嫌じゃないってこと?」

「嫌なもんか。むしろ言葉にするのが難しいくらい嬉しいというか……とにかく嬉しかったのは本当だから」


弱々しく、自信なさげな声色。必死伝えようとする姿はなんとも可愛らしく感じた。


「ふふ、分かった信じる。湊月くん必死すぎ」

「必死になるよ。さっきも俺を取られないように必死にしがみついていた夢が可愛くて、抱きしめたくて仕方なかったんだ」


ぶわーっと血管が騒ぎ出して身体中に熱を帯びる。固まってしまったが心臓はこれでもかってくらいバクバクと大きく鳴り出す。


「あ、あれは湊月くんが困っていたから。ほら!わたし彼女だし。存在示さないと引き下がってくれないと思って……」

「そうだね。俺のこと好きってアピールしないと取られちゃうからな」


アピールって……そんな大袈裟にやってないし。今絶対、「夢可愛い」って思ってる。声が明らかに笑ってる。きっとニヤニヤとイタズラっ子みたいな表情をしているんだ。