今日は待ちに待った文化祭の日。
朝方に夢を見たせいで、いつもより少しだけ起きるのが早かった。
もう一度寝るには短い時間だったので、少し早いけど砂浜に行くことにした。
千景さんに会うのは楽しみだけど、お墓に行くのは苦しい。
家族にちゃんと最近のことを報告したいし、今はまだ無理だけど千景さんのことも言えるようになりたい。
でも、私の足は、体は、動かなくなってしまうのだ。
「なんで…」
つぶやくように言って、今日もまたお墓に背を向ける。
砂浜に下りても千景さんは居なかった。
最近は毎日千景さんに会うのが当たり前だったから、一人で砂浜にいるのは違和感しかない。
少し、いや、かなり寂しい。
時間が普段の何十倍にも遅く感じる。
昔の私がどうやってひとりぼっちの朝を過ごしていたのか思い出せない。
「千景さんに、会いたい」
ぽろりとこぼれた本音は、波に流されていった。
♢♢♢
私たちの学校の文化祭は2日間にわたって行われる。
1日目は校内の生徒だけで行い、
2日目は外部のお客さんも遊びに来ることが出来る。
1日目の午前は私も梨奈もシフトがなく、自由な時間なので、その時に一緒にまわろうと話している。
残念なことに2日目は、私のシフトが終わった途端に梨奈のシフトが入ってしまうので、一緒にまわることができない。
1日目の午前中、梨奈と色々なクラスをまわる。
梨奈が入りたいと言ったからお化け屋敷に入ったのに、出る頃には梨奈が大泣きしていたり、
買った綿あめが大きすぎて、人混みの中で食べるのに大苦戦したりと、なんだかよく分からない午前中を過ごした。
午後になって、黒い膝上スカートに白のレースがついたメイド服に着替える。
泣いたのを隠すために濃いメイクをした梨奈が、化粧品を持って私に詰め寄ってきたので、おとなしく、されるがままでいた。
練習したとはいえ、お客さんに「ご主人様、お嬢様」と呼びかけたり、ずっと笑顔で注文をとったりするのは慣れなくてぎこちなくなってしまった。
ちなみに、梨奈は接客を堂々としていて、元々の背の小ささも相まって、すごくかわいくて大人気だった。
1日目は売り上げ学年1位を記録し、大盛況で終えた。
朝方に夢を見たせいで、いつもより少しだけ起きるのが早かった。
もう一度寝るには短い時間だったので、少し早いけど砂浜に行くことにした。
千景さんに会うのは楽しみだけど、お墓に行くのは苦しい。
家族にちゃんと最近のことを報告したいし、今はまだ無理だけど千景さんのことも言えるようになりたい。
でも、私の足は、体は、動かなくなってしまうのだ。
「なんで…」
つぶやくように言って、今日もまたお墓に背を向ける。
砂浜に下りても千景さんは居なかった。
最近は毎日千景さんに会うのが当たり前だったから、一人で砂浜にいるのは違和感しかない。
少し、いや、かなり寂しい。
時間が普段の何十倍にも遅く感じる。
昔の私がどうやってひとりぼっちの朝を過ごしていたのか思い出せない。
「千景さんに、会いたい」
ぽろりとこぼれた本音は、波に流されていった。
♢♢♢
私たちの学校の文化祭は2日間にわたって行われる。
1日目は校内の生徒だけで行い、
2日目は外部のお客さんも遊びに来ることが出来る。
1日目の午前は私も梨奈もシフトがなく、自由な時間なので、その時に一緒にまわろうと話している。
残念なことに2日目は、私のシフトが終わった途端に梨奈のシフトが入ってしまうので、一緒にまわることができない。
1日目の午前中、梨奈と色々なクラスをまわる。
梨奈が入りたいと言ったからお化け屋敷に入ったのに、出る頃には梨奈が大泣きしていたり、
買った綿あめが大きすぎて、人混みの中で食べるのに大苦戦したりと、なんだかよく分からない午前中を過ごした。
午後になって、黒い膝上スカートに白のレースがついたメイド服に着替える。
泣いたのを隠すために濃いメイクをした梨奈が、化粧品を持って私に詰め寄ってきたので、おとなしく、されるがままでいた。
練習したとはいえ、お客さんに「ご主人様、お嬢様」と呼びかけたり、ずっと笑顔で注文をとったりするのは慣れなくてぎこちなくなってしまった。
ちなみに、梨奈は接客を堂々としていて、元々の背の小ささも相まって、すごくかわいくて大人気だった。
1日目は売り上げ学年1位を記録し、大盛況で終えた。


