特にお父様は、未婚の貴族令嬢が単身で向かうことに難色を示していた。昨今では令嬢が貴族街をひとり歩きすることも容認される風潮にあるが、年配者や伝統を重んじる一部の人たちからはやはりいい顔をされなかった。
しかも、孤児院があるのは庶民が多く集う東地区を通り過ぎたさらに先の区画だ。お世辞にも貴族令嬢がひとり歩くのにいい場所柄とは言えず。お父様はこの外出が知れ渡り、将来の結婚に差し障ることを心配しているようだった。
ただ、私としては連日の孤児院訪問が私の評価を下げたところで今さらだと思っている。そもそも社交ひとつ満足に熟せない私が貴族青年と結婚し、家を切り盛りするなど出来ようはずがないのだ。
けれど、お姉様に『可愛い妹が毎回ティータイムの時間にいなくって寂しい』と言われてしまうと弱かった。
この時間に帰れば、久しぶりにお姉様や両親とティータイムが過ごせる。楽しいはずの時間を前に、少し気鬱に感じてしまうのはなぜなのか。よく、分からなかった。
しかも、孤児院があるのは庶民が多く集う東地区を通り過ぎたさらに先の区画だ。お世辞にも貴族令嬢がひとり歩くのにいい場所柄とは言えず。お父様はこの外出が知れ渡り、将来の結婚に差し障ることを心配しているようだった。
ただ、私としては連日の孤児院訪問が私の評価を下げたところで今さらだと思っている。そもそも社交ひとつ満足に熟せない私が貴族青年と結婚し、家を切り盛りするなど出来ようはずがないのだ。
けれど、お姉様に『可愛い妹が毎回ティータイムの時間にいなくって寂しい』と言われてしまうと弱かった。
この時間に帰れば、久しぶりにお姉様や両親とティータイムが過ごせる。楽しいはずの時間を前に、少し気鬱に感じてしまうのはなぜなのか。よく、分からなかった。



