「もちろんです」
「後は形通りではあるんだが、念のため君がカルマンから委託栽培を受けるに至った経緯を聞かせておいてもらっても?」
「はい。そもそも私が彼と最初に会ったのは──」
そうして彼女から聞かされたのは、いかにも彼女らしい優しさと献身が垣間見える事情だった。
「──なるほど、孤児院で花の栽培のサポートをしていたのか。それにしても、往来で花売りをしていて目をつけられたというんだから、よほど素晴らしい栽培手腕を持っているんだな」
「すべて我が家の庭師から得た知識のおかげです。ほぼ自生のような状態の植物がその道のプロ直伝の栽培手順で見違えたようになるのは、ある意味当然です。変化が分かりやすかったので、結果的に犯罪者の目も引いてしまったようですが」
「ふむ」
謙遜とも取れるが、一方でたしかに彼女の言い分も一理ある。聞くともとの状態は相当悪かったようだから、彼女の栽培技術がより際立ってよいように見えたのは間違いない。
「後は形通りではあるんだが、念のため君がカルマンから委託栽培を受けるに至った経緯を聞かせておいてもらっても?」
「はい。そもそも私が彼と最初に会ったのは──」
そうして彼女から聞かされたのは、いかにも彼女らしい優しさと献身が垣間見える事情だった。
「──なるほど、孤児院で花の栽培のサポートをしていたのか。それにしても、往来で花売りをしていて目をつけられたというんだから、よほど素晴らしい栽培手腕を持っているんだな」
「すべて我が家の庭師から得た知識のおかげです。ほぼ自生のような状態の植物がその道のプロ直伝の栽培手順で見違えたようになるのは、ある意味当然です。変化が分かりやすかったので、結果的に犯罪者の目も引いてしまったようですが」
「ふむ」
謙遜とも取れるが、一方でたしかに彼女の言い分も一理ある。聞くともとの状態は相当悪かったようだから、彼女の栽培技術がより際立ってよいように見えたのは間違いない。



