「ミリアは馬車に乗せられたままで、降りてこなかった。もしかしたら、降りられないようにされてたのかもしれないけど、車内までは見えなくて。それで、女性は出迎えた牧場主に『伝染病に感染して処分に困っていた。殺処分を引き受けてくれて感謝している』って言いながら、謝礼を渡してた。ネコは謝礼と引き換えに牧場主が受け取って、そのまま屠畜場の方に」
「いやぁっ、ラーラが! ラーラが死んでしまうっ!」
「しっかりしろ、ティーナ! ラーラにはザイオンが付いている。それにラーラは、すぐには屠殺されん。必ずまだ生きている!」
ファルザード様が、その場に崩れ落ちそうになった私を逞しい腕で支え断言する。
「え?」
「その貴族の女は、食肉でもないペットの殺処分を、牧場主に特別に依頼した格好だ。しかもその理由が伝染病なら、感染防止の観点からも、ラーラの順番は最後。家畜の屠殺がすべて終わった後だろう。俺たちは間に合う、そして必ず助ける。道が悪いなら、このまま走った方が早い。少しペースを上げるぞ!」
「っ、はいっ!」
「いやぁっ、ラーラが! ラーラが死んでしまうっ!」
「しっかりしろ、ティーナ! ラーラにはザイオンが付いている。それにラーラは、すぐには屠殺されん。必ずまだ生きている!」
ファルザード様が、その場に崩れ落ちそうになった私を逞しい腕で支え断言する。
「え?」
「その貴族の女は、食肉でもないペットの殺処分を、牧場主に特別に依頼した格好だ。しかもその理由が伝染病なら、感染防止の観点からも、ラーラの順番は最後。家畜の屠殺がすべて終わった後だろう。俺たちは間に合う、そして必ず助ける。道が悪いなら、このまま走った方が早い。少しペースを上げるぞ!」
「っ、はいっ!」



