ライアンが頷いて通りを駆けだし、私たちもそれに続く。
息急き切って走りながら、ライアンから聞いた話はこうだった。
ミリアとライアンは逞しくもこれを商機と捉え、デモが完全に鎮静した昨日から中央広場にやって来て、被害を負った商店や民家の片付けを手伝って小遣いを得ていたという。
そして今日も朝から中央広場近くの商店で散乱した商品や汚れた店先の整理をしていたら、ミリアが貴族の女性に声を掛けられたらしく……。
「よく分かんないけど、もしかすると知りあいだったのかも。ミリアは俺に『ちょっと出てくる』って言い残して、その女性と出ていったんだ。でも、明らかにヘンな組み合わせだし、なんか異常なくらいふたりの距離感が近くってさ。いくら女同士とはいえ、貴族の女性はミリアを自分のケープの中に抱き込むようにして歩いていったから。俺、いったんは見送ったんだけど、どうにも気になって後を追ったんだ」
ミリアと知りあいの貴族女性……? ひどく嫌な予感がした。
息急き切って走りながら、ライアンから聞いた話はこうだった。
ミリアとライアンは逞しくもこれを商機と捉え、デモが完全に鎮静した昨日から中央広場にやって来て、被害を負った商店や民家の片付けを手伝って小遣いを得ていたという。
そして今日も朝から中央広場近くの商店で散乱した商品や汚れた店先の整理をしていたら、ミリアが貴族の女性に声を掛けられたらしく……。
「よく分かんないけど、もしかすると知りあいだったのかも。ミリアは俺に『ちょっと出てくる』って言い残して、その女性と出ていったんだ。でも、明らかにヘンな組み合わせだし、なんか異常なくらいふたりの距離感が近くってさ。いくら女同士とはいえ、貴族の女性はミリアを自分のケープの中に抱き込むようにして歩いていったから。俺、いったんは見送ったんだけど、どうにも気になって後を追ったんだ」
ミリアと知りあいの貴族女性……? ひどく嫌な予感がした。



