足もとに寄り添うラーラも口ではなんと言っていようと、大切な相手の無事を願う心はきっと私と同じ。彼女も祈るような目で、ジッと前方を見据えていた。
それから、どのくらい経っただろう。
ふいに空を仰ぎ見たら、太陽がその位置を少し低くしているのに気がついた。
「そろそろ帰りましょうか」
『みゅ《うん》』
ラーラに声を掛け、中央地区へと続く道を歩きだす。中央地区に入り、普段孤児院と屋敷の行き来で使っている道に合流してしばらく進んだところで、向かいから馬車が走ってくるのが見えた。
街でよく見る標準的な箱馬車で、なんの気なく少し端に寄り道を空けた。ところが、すんなり通り過ぎていくものと疑っていなかったその馬車が、私たちのすぐ横で停車した。
──ガタ、ガタ、ガタタンッ。
なに? 戸惑いを覚えた直後。
「きゃぁ!?」
扉が開き、中から伸びてきた太い手に強引に腕を掴まれて、抵抗する間もなく車内に引き入れられてしまう。
それから、どのくらい経っただろう。
ふいに空を仰ぎ見たら、太陽がその位置を少し低くしているのに気がついた。
「そろそろ帰りましょうか」
『みゅ《うん》』
ラーラに声を掛け、中央地区へと続く道を歩きだす。中央地区に入り、普段孤児院と屋敷の行き来で使っている道に合流してしばらく進んだところで、向かいから馬車が走ってくるのが見えた。
街でよく見る標準的な箱馬車で、なんの気なく少し端に寄り道を空けた。ところが、すんなり通り過ぎていくものと疑っていなかったその馬車が、私たちのすぐ横で停車した。
──ガタ、ガタ、ガタタンッ。
なに? 戸惑いを覚えた直後。
「きゃぁ!?」
扉が開き、中から伸びてきた太い手に強引に腕を掴まれて、抵抗する間もなく車内に引き入れられてしまう。



