「……あなた様は、いったい?」
ざわめく人々の中から、初老の婦人が意を決した様子で声をあげた。偶然にも、彼女は昨日の帰り道で遭遇した女性グループの中のひとりだった。
「私はファルザード・グレンバラ。此度の熱病に際し国が設立した対策本部のメンバーのひとりだ」
「グレンバラ公爵様!?」
どよめきが空気を揺らし、ファルザード様を見つめる人々の目に熱が帯びる。
「まず、熱病に関し多くの誤った情報が錯綜してしまっている実情がある。孤児院が原因などというのは、まったくのでたらめだ。今後は分かっている限りの正確な情報を国民にも共有していく」
「あの! 公爵様が今後、感染対策における指揮を執られるのですか!?」
先ほどの婦人が期待を込めて問いかける。周囲の人々も、息をのんでファルザード様の答えを待っている。
国民は未曾有の事態を乗り越える強いリーダーシップを持つ指揮官──ファルザード様を待望しているのだ。
ざわめく人々の中から、初老の婦人が意を決した様子で声をあげた。偶然にも、彼女は昨日の帰り道で遭遇した女性グループの中のひとりだった。
「私はファルザード・グレンバラ。此度の熱病に際し国が設立した対策本部のメンバーのひとりだ」
「グレンバラ公爵様!?」
どよめきが空気を揺らし、ファルザード様を見つめる人々の目に熱が帯びる。
「まず、熱病に関し多くの誤った情報が錯綜してしまっている実情がある。孤児院が原因などというのは、まったくのでたらめだ。今後は分かっている限りの正確な情報を国民にも共有していく」
「あの! 公爵様が今後、感染対策における指揮を執られるのですか!?」
先ほどの婦人が期待を込めて問いかける。周囲の人々も、息をのんでファルザード様の答えを待っている。
国民は未曾有の事態を乗り越える強いリーダーシップを持つ指揮官──ファルザード様を待望しているのだ。



