男性の悲鳴と、落ちたほうきが地面にぶつかるバサッという音があがる。
ミリアの上からおそるおそる首を巡らせたら、銀糸の刺繍と精緻な飾り紐が付いた詰襟の上下に身を包んだファルザード様が、後ろから男性の腕を捻り上げていた。
「ファルザード様!?」
どうして彼がここに!? それに、その格好は……?
今日の彼は頭髪も後ろに毛流れを作ってピシッと整えており、ラフな装いの普段とは違い、硬質な空気を纏っている。その圧倒的なオーラに気圧されたのは、私だけではないだろう。
助けられた安堵、意図せず会えた喜びに戸惑い。いろんな思いが目まぐるしく巡る。
動揺しきりのままふいに視線を下げたら、ラーラが男性の脛のあたりに右前足を押し付けた猫パンチの体勢をキープしているのが見えた。なぜかザイオンが恐ろしいものでも見るようにそれを眺めていた。
ミリアの上からおそるおそる首を巡らせたら、銀糸の刺繍と精緻な飾り紐が付いた詰襟の上下に身を包んだファルザード様が、後ろから男性の腕を捻り上げていた。
「ファルザード様!?」
どうして彼がここに!? それに、その格好は……?
今日の彼は頭髪も後ろに毛流れを作ってピシッと整えており、ラフな装いの普段とは違い、硬質な空気を纏っている。その圧倒的なオーラに気圧されたのは、私だけではないだろう。
助けられた安堵、意図せず会えた喜びに戸惑い。いろんな思いが目まぐるしく巡る。
動揺しきりのままふいに視線を下げたら、ラーラが男性の脛のあたりに右前足を押し付けた猫パンチの体勢をキープしているのが見えた。なぜかザイオンが恐ろしいものでも見るようにそれを眺めていた。



