生還後も叔父は、俺の権勢を削ぐべく行動や資産に制約を加えて警戒を続けていた。しかし、そこまでして王座にしがみついている癖に政治に関してはからきしで、数年前からは水面下で俺を頼るようになっていた。
けっして賢王ではない。むしろ、地位と声明さえあれば満足な愚王。それが、最後の最後で王としての良心を見せるのか。
「叔父上……」
意図せずこぼれたのは、実に十三年振りの呼び名だった。さして厚く交流していたわけではなかったが、父王が存命の時分、叔父のことをこう呼んでいた時期もたしかにあったのだ。
「もちろん、私兵の件はそうしよう……っと、はぁっ。……いかんな、目が回ってきた」
「陛下、もう横になられてください。お心は分かりました。全権移譲が承認されれば、その時は全力でもってその責をまっとうしましょう」
背中を支え寝台に横たわらせながら告げたら、叔父は安堵した様子で目を閉じた。
どうやら無理をしたことで熱が上がってしまったらしい。介助を医師と代わり、そっと部屋を後にした。
けっして賢王ではない。むしろ、地位と声明さえあれば満足な愚王。それが、最後の最後で王としての良心を見せるのか。
「叔父上……」
意図せずこぼれたのは、実に十三年振りの呼び名だった。さして厚く交流していたわけではなかったが、父王が存命の時分、叔父のことをこう呼んでいた時期もたしかにあったのだ。
「もちろん、私兵の件はそうしよう……っと、はぁっ。……いかんな、目が回ってきた」
「陛下、もう横になられてください。お心は分かりました。全権移譲が承認されれば、その時は全力でもってその責をまっとうしましょう」
背中を支え寝台に横たわらせながら告げたら、叔父は安堵した様子で目を閉じた。
どうやら無理をしたことで熱が上がってしまったらしい。介助を医師と代わり、そっと部屋を後にした。



