ザイオンがカラカラと笑いながら、脳裏を過ぎった憂慮を否定する。
声にしない俺の心理を的確に察し、先回りで一蹴してしまうあたり、精霊という存在の底知れなさはヘサームの比ではない。
はてさて。俺の回りはどうしてこうも、ひと癖もふた癖もある奴らで固められているのか。ヤレヤレと嘆息しながら、東地区に続く道を急ぐのだった。
ティーナたちの姿はメーン通りで見つけた。
以前にミリアが『花を毎日のように買ってくれる得意先だ』と語っていた通り沿いの小物雑貨店から、ふたりが並んで出てくるところだった。
ティーナたちは、ちょうど向かいの商店の陰に収まるような位置にいる俺に気づいていないが、その距離は僅か数メートル。すぐに声を掛けようとしたが、ふたりのすぐ後ろにもうひとりの人影を認めて思わず口を噤んだ。
なっ!? あれは、ジェニスか……!
明るい金髪、やや細面の顔に緑の目。どこか傲慢さの滲む態度。十三年が経っていても、目にした瞬間すぐに奴だと分かった。
声にしない俺の心理を的確に察し、先回りで一蹴してしまうあたり、精霊という存在の底知れなさはヘサームの比ではない。
はてさて。俺の回りはどうしてこうも、ひと癖もふた癖もある奴らで固められているのか。ヤレヤレと嘆息しながら、東地区に続く道を急ぐのだった。
ティーナたちの姿はメーン通りで見つけた。
以前にミリアが『花を毎日のように買ってくれる得意先だ』と語っていた通り沿いの小物雑貨店から、ふたりが並んで出てくるところだった。
ティーナたちは、ちょうど向かいの商店の陰に収まるような位置にいる俺に気づいていないが、その距離は僅か数メートル。すぐに声を掛けようとしたが、ふたりのすぐ後ろにもうひとりの人影を認めて思わず口を噤んだ。
なっ!? あれは、ジェニスか……!
明るい金髪、やや細面の顔に緑の目。どこか傲慢さの滲む態度。十三年が経っていても、目にした瞬間すぐに奴だと分かった。



