もちろん、男として清純で愛らしい彼女に惹かれないわけがない。ただ、酸いも甘いも知る俺の目に彼女はあまりにもまばゆい。その清らを俺の手で汚すことに、どうしたって良識や理性の部分がストッパーをかけるのだ。
「いやはや、我が主が十も若いご令嬢に骨抜きになってしまうとは予想外ではありますが。きっとティーナ嬢にはそれだけの魅力があるのでしょうね。重ね重ね、カルマン捕縛後に彼女と面を通しておけなかったのが悔やまれます」
ヘサームは今も根に持っているようだが、やはりあの時、ティーナを早々に酒場から連れ出したのは正解だった。
「ヘサーム、少し出てくる。すまんが、後を任せた」
この時間なら、ティーナはミリアの花売りに付き添って東地区にいるはずだ。
物言いたげなヘサームの視線を振り切って席を立つ。それを見て、ここまでずっと日当たりのいい出窓の床板に陣取り、俺たちの会話に耳を傾けていたザイオンが、トンッと床に降り立って俺の足もとまでやって来る。
「いやはや、我が主が十も若いご令嬢に骨抜きになってしまうとは予想外ではありますが。きっとティーナ嬢にはそれだけの魅力があるのでしょうね。重ね重ね、カルマン捕縛後に彼女と面を通しておけなかったのが悔やまれます」
ヘサームは今も根に持っているようだが、やはりあの時、ティーナを早々に酒場から連れ出したのは正解だった。
「ヘサーム、少し出てくる。すまんが、後を任せた」
この時間なら、ティーナはミリアの花売りに付き添って東地区にいるはずだ。
物言いたげなヘサームの視線を振り切って席を立つ。それを見て、ここまでずっと日当たりのいい出窓の床板に陣取り、俺たちの会話に耳を傾けていたザイオンが、トンッと床に降り立って俺の足もとまでやって来る。



