ダークチョコレート


まさかそんな誘いがくるとは思わず、サンドイッチを食べながらキーボードを叩く手を止めた。

忙しいんだけど、と喉元まで出る。

「営業の時、清水さんと組んでたんですよね! 一人じゃ営業の女の子たちに睨まれそうで怖いんですー!」

なんて可愛い言い訳。
確かに、営業の女性陣はチャキチャキしているので、そう見られることは多い。

「それなら私じゃなくて他の子と……」
「それは、席取り合戦になるので」

つまり、私は席にすら座らないと思われているらしい。

まあそれは色恋に興味無いっていつも流しているから、そうか。