翌日の放課後。
体育祭実行委員会が無い日は、やる事がない。
実行委員になるまではそれが普通だったのに、早く帰ることがつまらなく感じるなんて。
最近の私はどうかしている。
教室の窓からグラウンドを眺めると、サッカー部のジャージを着たグループが盛り上がっているのが見えた。
「あれ…」
沢崎くん?
よく見るとそこに沢崎くんが混ざっていて、何やら中心にいる様子だった。
もしかして、仲直りしたのかな。
何となく気になって眺めていると、同じジャージを着た女子生徒と話しているのが分かった。
そうか、マネージャーの幼馴染と喧嘩中って言ってたな。
2人が笑い合っているのを見て、心臓がちくっとした。
ちくっと?
私はシャッとカーテンを閉めると、カバンを持って教室をあとにした。
「なに、これ」
何?何だこれ。
これじゃあまるで、まるで私…
「国枝さん?」
小走りで下駄箱までたどり着いたとき、呼び止められた。
振り向くとそこには末次先輩が「やっ」と手をあげて立っていた。



