だが、何かが引っかかる。
「この村に住む大半の住民はその時の仲間でな。生き別れた者達は・・・もしかしたら国へ戻っとるかもわからん」
その言葉に少しの希望を抱きルチルははっと顔を上げた。
「ただわしももうこの歳じゃ。身を隠しあれから十五年、あの地まで戻るのは困難なことじゃ」
変な輩に見つかってしまったがな、とふうと息を吐きギルじいさんは力無さそうに笑う。
「そこへ行けば、お父さんとお母さんに会えるかな」
「可能性はゼロではない」
ある日突然、内に宿った神器。
本人以外に"それ"は見えない。
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