『あの王様、何考えてるんだろーねっ』
「スーラ。俺もそれはわからないけど・・・。ちゃんとルートは教えてくれたし。急な訪問だったにも関わらず食事も寝床も提供してくれた。ただ親切な人だったってだけかもな」
「そうだね。料金も取らないなんて・・・、ちょっと疑ってたけど申し訳なかったな」
「王妃様も良い人だったしね!ピケにもまた会いに行きたいわ」
「そうだな」
次またノワールに訪れることがあれば、またあの最上階に行こう。
よく晴れた、朝日の登る時間に。
もちろん、ピケも一緒にーーー。
「ふっ、フランさん!!」
「なに・・・、どうした!ピケっ」
先程別れを告げたはずの彼女は血相を変え、急いで追いかけてきたのか大きく息を荒げている。
「大変です!バルデ様がっ・・・
コバルト国に、兵を!!」
「!!」
なんでっ・・・。
どうしたらそうなる?
頭がついていかない。
「ピケ。どういうことか説明してくれるかい?」
「はっ、はい・・・。バルデ様は、フランさんがカメリアをご存知だということから、コバルト国王と同一人物だと煽っており・・・。
昔からカメリア国王であったギルフォード様をバルデ様は敵視していたようでして、もしかしたらコバルト国を狙えば彼が姿を現すのではないかと仰ったのです」
「おじさまを・・・敵視?なんでっ・・・・・・!」

