その後ノワール城に戻ったリース等はバルデの元に訪れていた。
そこにはフィーユとエシャロットの姿もあり、一歩後ろで話を聞いている。
「あれは其方の神器の力か。側から見れば本物のステラとの違いを見分けるのは難しい。皆は疑うことなく信じていたようだが・・・」
「すみません。勝手なことをして・・・・・・」
「亡き者の姿になり偽りを演じ続けるのは心が痛む。・・・・・・だが、これを機にノワールが良い方向へ進むかもしれぬ。一先ず礼をいう」
「・・・」
急にあの場に現れた時はまずい事をして怒らせてしまったのかと思ったが。
まさか礼を言われるなんて。
「それで、私に聞きたいことがあるのだろう」
「あ・・・はい。初めに話した通り、俺たちは過去を繰り返さないためにスカイ・ネイルをもう一度封印するため、ザンスカールという地を目指しています」
「・・・・・・ほう」
「それで円滑に事を進めていくために、スカイ・ネイルについて知っていることがあれば教えて欲しいんです。あとは見ての通り、俺たちはまだ子供で・・・。安全なルートとかを知っていたら、その情報とかも」
「すまないが、スカイ・ネイルについては私も全貌を把握していない。手にした者の願いを叶える、という噂はよく耳にしたが・・・」
「そう、ですか」
国王ならなんでも知っているかと思っていたが、さすがにそれを手にしていたわけでもないのにどういった物なのかわかるわけないか。
「ただ・・・・・・。これはあまり役に立たない情報かもしれぬが、その石が最初に発見された場所もザンスカールだったはずだ。集落の目の前にある大きく聳え立つ山。その危峰にあったと聞いたことがある」
「山の危峰・・・・・・?」
「高くて険しい山頂のことだよ。でもよくそんなところまで人が登れた・・・・・・というより、何故登る必要があったのか気になるところだけど。それを持ち帰って、後に噂が広まったということなのかな」
「まあ、元凶はそうであろう」

