「すみません!バルデ様に話したら一目だけでもお会いしたいと申したもので・・・、あっ、バルデ様!」
先を行くバルデを追うかその場に留まるか慌て悩んだ後、ここに残ることを選択した彼女はようやく落ち着きを取り戻す。
「とりあえずリースたちのところへ行きましょう」
みんなが魔法で良い夢を見ているうちに・・・・・・。
「ルチル!」
リースたちの元へ行くと再びスペクルムの力で姿を戻してもらい、ルチルは改めて息を吐いた。
「良かった。・・・てか、いつの間にあんな魔法覚えたんだ?」
「レグさんにいくつか呪文を教えてもらってたの。あれも治癒魔法の一つで、今回初めて使ったんだけど・・・。上手くいったみたい!」
嬉しそうに話すルチルの前にふわりとスーラが姿を現した。
『当たり前だよ!リースが鏡で君の力を何倍にも増幅させたからね!』
「えっ・・・、そうなの?」
「ばっ!それは言うなって言っただろ!」
『えー、これは言っちゃ駄目なのか。人間って難しい・・・・・・ふぎゃっ!』
リースは氷の剣を召喚させるとブンブンとスーラに向かって振り回す。
その様子を見たルチルは笑いを漏らし、ありがとうと口ずさんだ。
「僕もみんなに気付かれるんじゃないかって冷や冷やしたけど、なかなか良い演技だったよ」
「ありがとう」

