「この光は・・・」
それを手のひらで受けようとすると光は音もなく消えていった。
同時にその人の脳裏に温かな日常風景が映し出され、まるで悪心をも取り除くかのように心の中が浄化されていく。
「俺たちは今まで何を・・・」
「このままじゃいけない。国民がこんなでどうするんだ」
「もう一度やり直そう」
「フィーユ様にも大変迷惑をかけたな・・・」
「みんな・・・・・・」
どうやら上手く行ったみたい。
ほっと胸を撫で下ろし、そろそろ元の姿に戻ろうとリースたちのところへ足を進める。
が・・・・・・。
「ば、バルデ様!!」
ピケの慌てる声と共に大きな影がルチルの行先を阻んだ。
顔を上げるとそこにはステラの父であるバルデの姿。
「!」
やっぱり勝手なことをして怒っているのだろうか。
「・・・・・・写したのは姿だけか」
「えっ・・・?」
じっと"ステラ"を見つめた後バルデは直ぐに背を向けた。

