「残念ながら今の私はあの時のような力を持ち合わせていないの。あなたたちが期待するようなことはもうしてあげられないかもしれないけど・・・」
「そんな、こうしてまたお会いできただけでも光栄なのです」
「ステラ様、我々はこの先どうすれば良いのかお告げだけでもしていただけませんか」
王女"ステラ"に向けられるすがるような瞳。
この国にとって、彼女がどれだけ特別だったのか。
・・・・・・あなたなら、この状況をどうする?
勝手になり変わったことは謝ります。
けど、この国の人たちのことを思う気持ちは同じなはずよ。
魔力は到底敵いっこないし、出来ることもたかが知れてるかもしれない。
上手くいくかわからないけど。
今の私に出来る、精一杯のこと・・・・・・。
「どうか・・・。どうか、皆手を取り合って。昔を思い出して・・・。私がここに存在しているうちに。みんなが思い描くノワール国を想像して」
ほんの少しでもいい。
良い方向に進んでくれたら。
・・・ステラ・・・・・・。
「ボンレーヴ」
目を瞑りそう唱えると、"ステラ"を中心にいくつもの小さな光が街の中をゆらゆらと舞っていく。

