「本当にステラ様なのですか?亡くなった者は二度と生を宿すことはないと、古い書物で読んだことがありますが・・・・・・」
「ええ。その通りよ。今の私は生身の人間ではないわ」
「それではいったい何故こうして私たちの目の前におられるのですか?」
「それは・・・・・・」
リースのスペクルムの力でステラになり、みんなの前に出ればきっとまた過去を思い出して手を取り合ってくれるんじゃないか。
そう思っていたけれど、少し安易に考えすぎていたかもしれない。
亡くなった者の姿になり変わること。
思い付きで直ぐに実行してしまったけれど、本当にこんなことしてよかったのかしら・・・・・・。
でも、また怪我人が出たら大変だわ。
出来ることならば、コバルト国やおじいちゃんのいる村のように・・・・・・。
「心の不安を完全に取り除くことはできない・・・・・・。けれど、疑心暗鬼になって相手を傷付けてしまうかもしれない現状を、私は黙って見ていられないの」
「私たちを心配して・・・・・・」
「ああ。ステラ様・・・。神は私たちを見捨ててなどいなかったのか」
一人の男は膝をつき天に祈りを捧げた。
「今私がここにいるのは、あの時ステラ様が病を治してくれたからなんです。それなのに、まだこの世の者のためを思って姿まで現してくださるのですか」

