スカイ・ネイル




「いやだな。さっき僕が言ったことも全部本当だよ。・・・・・・まあ、今更人の信用を買おうなんて思ってないけど」


「あ、あの・・・。ここに住まわれて長いんですか?・・・・・・えーと・・・」



体は大きいのに痩せ細ったその身は簡単に折れてしまいそうで。
元のフランと同じくらいの年だろうか。
よく見ると顔が少しやつれている。


「・・・僕はシゼル。住民歴はそんなに長くないよ。・・・・・・ここに来れば、少しくらい休めると思っていたんだけど。やっぱり最近治安が良くなくてね。・・・でもああやって王室の人間が話している間は皆聞く耳を持つんだ」


「俺たちに何か出来ることはないのか?」


「何か・・・?この状況を変える何かが君たちにあるというの?」


「あ、いや・・・。何か案があるわけではないんだけど」



このまま放っておいてこの国を出てるなんて。
それにエシャロットさんのことも気になる。
もしノワールが昔のように戻れば、バルデさんがやろうとしていることも止められるかもしれない。
その全貌は全くわからないが・・・。




「ねえ。私に考えがあるんだけど」



ルチルの声にそれぞれ目を見合わせる。

提案を聞くとフランは少し悩んだがシゼルは賛成してくれた。