「あ、あなた方は・・・っ」
「おい。お前たちも余所者だろう。余所者はとっととこのノワールから出て行け!!」
「そうだ!こうなったのは全部お前らのせいだ!!」
「ちょ、ちょっと・・・」
標的がリースたちに変わり、彼らは今にも襲いかかってきそうな勢いだ。
「落ち着いてください。いったい何故この人に手を出したのですか」
「何故って、そいつも元は余所者だからだよ!王女様のお力の話を聞きつけて移住してきた!俺はずっとそれが気に食わなかったんだ!」
「っ・・・理由はそれだけじゃない!ノワールの人たちはみな良い人ばかりだった!景観も美しく生涯この地で生きていきたいと思ったから・・・!」
男は持っていた鉄の棒を地面に力強く打ち付けた。
大きく響き渡ったその金属音に心臓は小さく萎縮し、男の心拍は上がっていく。
「・・・るせぇ。今日という今日は我慢ならねえ。平和だったノワールもお前みたいな奴らのせいで全部失った!お前らさえいなければ!ノワールも!ステラ様もご健在だったのにっ!!」
男が手にしていた鉄の棒が、ルチルと倒れ込んでいた男に振り落とされるーーー。

