ただ、バーベキューの時の天乃の言葉は、本当に慎太に向けたものだったんじゃないだろうか。こいつがその気にしなかっただけ、っていうこともあるよな……と少々気になったものの、慎太がおもむろに腰を上げたので意識が逸れる。
「とにかく、あいつをちゃんと想ってるんだってわかって安心した。夏生の本心を知りたかっただけだから帰るわ」
「フットワーク軽いな……」
「干からびてる誰かさんとは違うんで」
彼はあたりめを一瞥して嫌みを口にするも、気分よさそうに口角を上げていた。
見送るため玄関までついていくと、彼は靴を履いた後、ふいに「なあ」と呼びかけて振り返る。その顔はいつになく真剣だ。
「いつまでもそばにいるとは限らないんだから、後悔しないようにしっかり繋ぎ止めておけよ。あいつのこと」
慎太の言う通り、人生はなにがあるかわからない。仕事柄、突然あの世へ逝ってしまう人を何人も見てきたから重々わかっている。
約束の期間が終わっても手放すつもりはない。彼女も同じ気持ちになってくれるように、愛を伝えていかなければ。
「肝に銘じておく」
まっすぐ目を見てひと言返すと、慎太はどこか満足げに笑みを浮かべていた。
「とにかく、あいつをちゃんと想ってるんだってわかって安心した。夏生の本心を知りたかっただけだから帰るわ」
「フットワーク軽いな……」
「干からびてる誰かさんとは違うんで」
彼はあたりめを一瞥して嫌みを口にするも、気分よさそうに口角を上げていた。
見送るため玄関までついていくと、彼は靴を履いた後、ふいに「なあ」と呼びかけて振り返る。その顔はいつになく真剣だ。
「いつまでもそばにいるとは限らないんだから、後悔しないようにしっかり繋ぎ止めておけよ。あいつのこと」
慎太の言う通り、人生はなにがあるかわからない。仕事柄、突然あの世へ逝ってしまう人を何人も見てきたから重々わかっている。
約束の期間が終わっても手放すつもりはない。彼女も同じ気持ちになってくれるように、愛を伝えていかなければ。
「肝に銘じておく」
まっすぐ目を見てひと言返すと、慎太はどこか満足げに笑みを浮かべていた。



