なのに、慎太も交えて会うようになったり、ひとり暮らしを始めた俺の部屋に秋奈と気ままにやってきて世話を焼いたりと、距離が縮まるうちに変わっていったのだ。
そのきっかけのひとつは、おそらく成人式の夜。落ち込む俺にはっと目を覚ますような言葉をくれた彼女は、俺が思うよりずっと大人だったのだと気づかされた。
その辺りから、誰に対するものとも違う感情を抱くようになっていったのだと思う。
彼女の型にはまらない言動は面白く、前向きさに救われ、笑顔に惹かれる。いつの間にか心の中に居座っていて、会わない時はなにをしているのだろうと考え、寂しくなる……そういう存在になっていたのだ。
「じゃあ、なんで?」
好きなのになんの行動も起こさなかった理由をもう一度問われ、俺は苦笑交じりに口を開く。
「天乃は慎太が好きなんだと思ってたんだよ」
長い間胸に秘めていたことを明かしてビールを呷ると、慎太はしばし瞬きを繰り返す。数秒の沈黙ののち、「えぇぇ!?」と心底驚いてソファの背もたれにしがみついた。
「どっ、どーしてまたそんな盛大な勘違いを……」
「天乃たちの就職が決まった頃か。四人でバーベキューをしただろ。あの時、天乃がお前に言った言葉がたまたま聞こえてきたんだ」
そのきっかけのひとつは、おそらく成人式の夜。落ち込む俺にはっと目を覚ますような言葉をくれた彼女は、俺が思うよりずっと大人だったのだと気づかされた。
その辺りから、誰に対するものとも違う感情を抱くようになっていったのだと思う。
彼女の型にはまらない言動は面白く、前向きさに救われ、笑顔に惹かれる。いつの間にか心の中に居座っていて、会わない時はなにをしているのだろうと考え、寂しくなる……そういう存在になっていたのだ。
「じゃあ、なんで?」
好きなのになんの行動も起こさなかった理由をもう一度問われ、俺は苦笑交じりに口を開く。
「天乃は慎太が好きなんだと思ってたんだよ」
長い間胸に秘めていたことを明かしてビールを呷ると、慎太はしばし瞬きを繰り返す。数秒の沈黙ののち、「えぇぇ!?」と心底驚いてソファの背もたれにしがみついた。
「どっ、どーしてまたそんな盛大な勘違いを……」
「天乃たちの就職が決まった頃か。四人でバーベキューをしただろ。あの時、天乃がお前に言った言葉がたまたま聞こえてきたんだ」



