なんでも、下駄箱に入れていた上履きに落書きをされて途方に暮れていたというのだが……。
『あ、この上履き私の! ごめん、入れるとこ間違えた』
落書きに気づいた天乃が、突然あからさまな嘘を言った。ぽかんとする秋奈をよそに、彼女はなんとその上履きを履いてクラスに向かったらしい。
慌てて追いかけると、『ねえ、私の上履きこんなことになってたんだけど。ひどくない?』と皆に見せびらかしていて、落書きをした張本人は青ざめていたという。それ以来嫌がらせはなく、秋奈と天乃は急速に仲よくなった。
『嫌がらせなんて、別に平気だったんだけどね』と強がりながらも、秋奈の顔を見れば嬉しそうにしているのは明らかだった。天乃は当時から粋なやり方をする子で俺も感心したし、大事な妹を守ってくれて感謝もしていたのだ。
初めて天乃が家に来た時、秋奈のヒーローにやっと会えたような、不思議な感動を覚えたほど。
天乃は明るく天真爛漫で、自分の気持ちに従って奔放に生きている子。かと言って誰かに迷惑をかけるでもなく、むしろ人を思いやれる性格は尊敬するほどで、容姿も人並み以上に可愛い。
とはいえ、最初はそこに特別な想いはなく、あくまで妹の友達としか見ていなかった。
『あ、この上履き私の! ごめん、入れるとこ間違えた』
落書きに気づいた天乃が、突然あからさまな嘘を言った。ぽかんとする秋奈をよそに、彼女はなんとその上履きを履いてクラスに向かったらしい。
慌てて追いかけると、『ねえ、私の上履きこんなことになってたんだけど。ひどくない?』と皆に見せびらかしていて、落書きをした張本人は青ざめていたという。それ以来嫌がらせはなく、秋奈と天乃は急速に仲よくなった。
『嫌がらせなんて、別に平気だったんだけどね』と強がりながらも、秋奈の顔を見れば嬉しそうにしているのは明らかだった。天乃は当時から粋なやり方をする子で俺も感心したし、大事な妹を守ってくれて感謝もしていたのだ。
初めて天乃が家に来た時、秋奈のヒーローにやっと会えたような、不思議な感動を覚えたほど。
天乃は明るく天真爛漫で、自分の気持ちに従って奔放に生きている子。かと言って誰かに迷惑をかけるでもなく、むしろ人を思いやれる性格は尊敬するほどで、容姿も人並み以上に可愛い。
とはいえ、最初はそこに特別な想いはなく、あくまで妹の友達としか見ていなかった。



