彼がなにをしたって好きなんだなと、自分にやや呆れつつカメラモードにする。
私がスマホを構え、花火をバックにしてカメラのフレームに収まるように顔を寄せ合う。何度か撮り直したけれど、変な顔をしていたりズレまくったりしているものも、すべて大切な宝物だ。
夏くんは被写体としても完璧。今日はグレーのオープンシャツを着ていて、ラフすぎる普段よりおしゃれさがアップしているし、デートを意識しているのかなと思うとなんだか嬉しくなった。
貴重なツーショットに満足してスマホをバッグにしまい、再び花火のほうに身体を向けようとした時、急に片足がもつれて体勢が崩れる。
「わっ」と声を漏らしてよろけるも、夏くんは咄嗟に私の肩を抱いて支えてくれた。細身なのに、少しぶつかっただけではびくともしない逞しい身体に支えられ、男性らしさを感じてドキッとする。
秋奈たちが言っていた、恋愛に必須なトラブルが本当に起きたわ……。今のは狙ったわけでも、下駄のせいでもないのだけど。
「ごめん! ありがと」
「大丈夫? 下駄だし、足痛いんじゃないか」
「ううん、ちょっと慣れないだけ」
心配そうに私の顔を覗き込む夏くんに、首を横に振って笑みを返した。今日はやたら距離が近くなることばかりで、不整脈を起こしそうだ。
私がスマホを構え、花火をバックにしてカメラのフレームに収まるように顔を寄せ合う。何度か撮り直したけれど、変な顔をしていたりズレまくったりしているものも、すべて大切な宝物だ。
夏くんは被写体としても完璧。今日はグレーのオープンシャツを着ていて、ラフすぎる普段よりおしゃれさがアップしているし、デートを意識しているのかなと思うとなんだか嬉しくなった。
貴重なツーショットに満足してスマホをバッグにしまい、再び花火のほうに身体を向けようとした時、急に片足がもつれて体勢が崩れる。
「わっ」と声を漏らしてよろけるも、夏くんは咄嗟に私の肩を抱いて支えてくれた。細身なのに、少しぶつかっただけではびくともしない逞しい身体に支えられ、男性らしさを感じてドキッとする。
秋奈たちが言っていた、恋愛に必須なトラブルが本当に起きたわ……。今のは狙ったわけでも、下駄のせいでもないのだけど。
「ごめん! ありがと」
「大丈夫? 下駄だし、足痛いんじゃないか」
「ううん、ちょっと慣れないだけ」
心配そうに私の顔を覗き込む夏くんに、首を横に振って笑みを返した。今日はやたら距離が近くなることばかりで、不整脈を起こしそうだ。



