彼の指が、濡れた私の頬を拭う。そのままどちらからともなく顔を近づけ、唇を重ねた。
優しく、慈しむようなキス。角度を変えて体温を分け合うと、夏くんは医者から恋人の顔に変わって甘く微笑む。
「個室でよかった。周りを気にせず、何度でもキスできる」
「こんなことしてていいの? 忙しいんでしょう」
「愛する人に奇跡が起こったんだ。これくらい許されるだろ」
当然のごとく言いきり、ドヤ顔をする彼にふふっと笑った。
私についていた死神がどこかへ去っていったのだ。それはまさに奇跡だけれど、なんの障害もなく難しい手術を終えられたのは夏くんの神懸かった腕のおかげに他ならない。
「今、私が普通に話せてるのは奇跡じゃなくて、間違いなく夏くんのおかげだよ。私を救ってくれて本当にありがとう」
感謝してもしきれない思いを、精一杯の言葉にして伝える。彼は慈愛に満ちた笑みを浮かべ、「当然のことをしたまでだ」とさらりと返した。
彼が繋いでくれた命を、これからも大事にして生きていこう。支えてくれる大好きな人たちに恩返ししながら。
優しく、慈しむようなキス。角度を変えて体温を分け合うと、夏くんは医者から恋人の顔に変わって甘く微笑む。
「個室でよかった。周りを気にせず、何度でもキスできる」
「こんなことしてていいの? 忙しいんでしょう」
「愛する人に奇跡が起こったんだ。これくらい許されるだろ」
当然のごとく言いきり、ドヤ顔をする彼にふふっと笑った。
私についていた死神がどこかへ去っていったのだ。それはまさに奇跡だけれど、なんの障害もなく難しい手術を終えられたのは夏くんの神懸かった腕のおかげに他ならない。
「今、私が普通に話せてるのは奇跡じゃなくて、間違いなく夏くんのおかげだよ。私を救ってくれて本当にありがとう」
感謝してもしきれない思いを、精一杯の言葉にして伝える。彼は慈愛に満ちた笑みを浮かべ、「当然のことをしたまでだ」とさらりと返した。
彼が繋いでくれた命を、これからも大事にして生きていこう。支えてくれる大好きな人たちに恩返ししながら。



